2013/05/06 0:55:28
テーマ:土地境界線トラブル
長年ご近所に暮らしている方や新しく土地を購入して移動してきた方など、新旧を問わず様々な方が土地の境界線トラブルに合う可能性があります。
土地の境界線のトラブルは昔からあり、日本でも古くから問題になっています。
例えば支配の正当性を主張するために、古代・中世には荘園絵図が描かれ、支配領域を明確にしてきました。高所からの視点で描かれた鳥瞰図や、ランドマークになるものを加えた周囲の景観を含めた図などが今も伝わっています。
また、明治期には地租改正が行われ、測量が行われ地券が発行されました。
1885年には登記法が成立し登記簿によって土地所有を公証するものとなっています。
地券台帳と登記簿は一元化されていますが、測量技術の未熟や税の軽減を測るために過小申告がみられ必ずしも正確ではないため、現在では正確な登記簿作るべく地籍調査がすすめられています。
土地境界線は何も目印が無ければ一般の方は区別することは難しいことでしょう。
塀や柵などで土地の境界を示していても、もしかしたらその土地の面積や境界が実際の登記と異なる場合もあるかもしれませんし、塀や柵が壊れて作りなおした際に境界線が変更になってしまったと言う場合もあります。地震で土地が動いたという場合にはどこかで土地が広くなったり狭くなったりといったこともあるかもしれません。
残念なことに土地の正しい境界線は測らないと分かりませんし、その境界線の是非について隣人との訴訟問題になるトラブルとなることもあるでしょう。
今は土地について問題はなかったとしても、把握していなかったことによって将来トラブルとなる可能性もあるかもしれません。
土地の境界線トラブルはそこで住む方に大きな問題となりますから、土地境界線について知識を得てトラブルに備えることがおすすめです。