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土地境界線トラブル境界紛争の予防と解決方法

2013/04/09 1:00:35

テーマ: 土地境界線トラブル

現在土地の境界線トラブルが無く安心して過ごしている方も多いことでしょう。
しかし、何がきっかけで土地境界トラブルに巻き込まれてしまうか分かりませんから、事前に出来る境界紛争の予防策を行っておきましょう。

予防対策の1つ目は各筆の境界と所有者を明示した実測図を作成することです。
関係する土地所有者の立会いのもと確認し、確認印を押してもらい、各所有者が所持することが望ましいです。実測図には土地家屋調査士が作成した正規図面で記名押印があり、距離や位置関係が復元できるものがよいでしょう。

2つ目は実測図に即した筆界点や筆界線を現地に不動性のコンクリート製杭等の境界標等で明示することです。

3つ目は上記の境界標等が天災や人災によって失われたり損壊したり移動したりした場合には、関係者の立会いのもと直ちに復元をおこなうことです。

4つ目は土地売買をする場合には権利証と共に1の実測図も渡すことが必要です。また、新旧の所有者の記名押印がある実測図を複写し、関係する土地所有者に所有者の変更を明らかにしておくと周囲のトラブルが減るでしょう。

5つ目は土地管理を日ごろからしておくことです。特に遠方にある土地は管理が行き届かないためにトラブルに気付かずに過ごしている場合もあるようです。近隣の方に管理を依頼したり、定期的に確認を行ったりすることが必要です。

土地境界のトラブルは自分自身だけで解決しようとしてもなかなか難しい部分もありますから、まずはトラブルになりがちな境界を明示して周囲とも境界線の位置の見解を一致させましょう。専門家による確かな実測図と周囲の理解、そして境界を管理してトラブルに普段から備えることが出来れば、境界紛争は事前に予防することが出来るでしょう。